2021-01-01から1年間の記事一覧

武道論(内田樹)からの学び ~ノイズが消える方向へ~

内田先生の武道論からの学びをここに残しておく。 「ノイズが消える方向へ」 武道では、「座を見る、機を見る」ことがたいせるである。「座を見る」というのは「適切な位置取りをする」ということ。「機を見る」というのは、「適切な頃合いを見計らう」とい…

武道論(内田樹)からの学び ~同期する技術~

内田先生の「武道論」からの学びをここに残しておく。 「同期する技術」 すでに同期を果たしている個体は同期の誘発力が強い。同期現象は「感染」する。蛍の集団発光でも、誘発者の周りから同期が始まってやがてそれが全体に広がる。局所的な同期が全体に「…

武道論(内田樹)からの学び ~離見の見~

内田先生の武道論より、学びの記憶として残しておく。 「離見の見」~能の稽古と感受性の高い身体への訓練~ 能では「離見の見」ということを言う。シテが自我から離れて、他者の視線で自分の舞や謡を観察する心得のことである。主観のことを「我見」という…

武道論(内田樹)からの学び ~日記を書くこと~先手・後手~

内田先生の武道論より、学びの記憶として残しておく。 「言語の生成と武道より」 私にとって「書く」とは、「まだ言葉にならないこと」を言葉にする位相転換の作業のことであって、そこが一番楽しいのである。今私が書こうとしているのは原理的には「私の理…

感じるオープンダイアローグ(森川すいめい)所感

「感じるオープンダイアローグ(森川すいめい著)」読了。”対話がなぜこころを癒すのか”を著者の実体験に基づいた話と、対話を開くためのエッセンス・型・方法が述べられており、大変勉強になったので、下記にまとめておきたい。 対話がなぜ心を癒すのかにつ…

生命ラジオ(5/13)感想(食べ物/物質に対する敬意/障害/モノの受け止めの精度)

生命ラジオ(5/13)の感想をまとめた送ったので、下記に記録としてとっておきたい。①食べ物の話、②物質に対する敬意、③障害について(モノの受け止めの精度)の話です。 おはようございます。 5月13日の生命ラジオアーカイブ拝聴させていただきました。 とて…

タルマーリー 腐る経済に学ぶ ~小商い・自前の生産手段を取り戻す~

タルマーリー「腐る経済」読み終わる。著者の生き方そのものが、これからの「田舎暮らし」「地域を循環させる経済」についてのアイデアに溢れている。マルクスと「小商い」について書かれたところより引用。 マルクスいわく、資本主義経済の矛盾は、「生産手…

タルマーリー「腐る経済」 

智頭町に来た。空気とお米と緑ととても自然が周囲に身近に感じられる場所で生き返る心地がする。宿泊先でタルマーリーの「腐る経済」が置いてあって読んでみると面白いこと。マルクスの「商品」「労働力」「使用価値」「交換価値」の解読も含まれて、現代を…

障害福祉 どんな風に表現するか

昨日、みつぎの空き家をガイドしてもらった、カージーに自分の仕事を紹介して改めて、自分の仕事を相手にどのように表現するかを考え直した。 よく言うのは「障害のある人の生活支援」の仕事。昨日は「障害のある人が生活(住まい・日中活動(居場所/仕事)…

数学の贈り物(森田真生さん)にインスピレーションを受けて~「尾道の本屋」「半農半SW」~

森田真生さんの「数学の贈り物」読了。数学を糸口に人が生きること、社会について、哲学について、ご自身のこどもが育っていくことについて、教育について、現代に生きる私たちの問い、など1篇1篇が、真実味あふれ、かつ目の前の未来を切り開いていくため…

日本再生のプランB(兪先生)

兪先生と内田先生との対談より。兪先生の「プランB」は医療・教育・芸術という3本が融合するセクターに資源を集中することで日本を再生するというもの。 内田 若くて優秀な人たちがいまは地方に行って、農業をしたり、小商いをしたり、非営利的な活動を始め…

移住への道筋 「次の時代を先に生きる/高坂勝氏」より

「次の時代を先に生きる~ローカル、半農、ナリワイへ~」高坂勝著読了。本著では、地方移住に向けてのビジョン・方向性・希望が比較的ハッキリと描かれている。これからの移住に向けての動きを考える上での重要な材料になるので、書き留めておきたい。 高坂…

夢のーと

これからやりたい事 ・あんこを主軸とした和喫茶→開かれた公共空間(コモン)の創造 →「あんこ研究」「お茶の研究」「本」「空間づくり」 ・食べ物の自給自足生活(野菜、米など) →畑での野菜づくりから ・妻と落ち着いた暮らし/のびのびと生活できる暮ら…

会社が仕事を売っている。私は、対価として「時間」「いのち」を支払っている!?

西村佳哲氏の「自分の仕事をつくる」を読んでいて、ハットする事が書いてあったので、忘れないように書置きしておきたい。 3.「ワークデザイン」の発見~私たちは「仕事」を買いに会社へ通っている~より抜粋。 人は能力を売るというより「仕事を手に入れ…

井上岳一氏 日本列島回復論①

井上岳一氏の日本列島回復論を読書中。7割ほど読み終わって、ここまでの所感をまとめておきたい。本著は田中角栄の「日本列島改造論」の対抗意識から書いたと述べられているように、日本(というか人類史も含めて)の歴史を丁寧になぞらえながら、現代の日…

なぜ?コモン(共同体)の再生

オムラジにて「人新生の資本論」を取り上げた対談(青木さん、光嶋さん、神吉さん、イシュマールさん)拝聴。3点ほど、そうかと今までの実感が上手に言葉に表現されていることがあった。 ①「分散して生きていく」⇒此岸(年収)とは別の「ものさし・原理」 …

資本論―斎藤幸平さん①(続き)

斎藤幸平さんの資本論(100分で名著)①の続き。「価値」と「使用価値」の違いについて。マルクスは、「商品」には二つの顔がある、一つは使用価値ともう一つは価値。「使用価値」とは、人間にとって役に立つこと(有用性)、人間の様々な欲求を満たす力のこ…