武道論(内田樹)からの学び ~ノイズが消える方向へ~

内田先生の武道論からの学びをここに残しておく。 「ノイズが消える方向へ」 武道では、「座を見る、機を見る」ことがたいせるである。「座を見る」というのは「適切な位置取りをする」ということ。「機を見る」というのは、「適切な頃合いを見計らう」とい…

武道論(内田樹)からの学び ~同期する技術~

内田先生の「武道論」からの学びをここに残しておく。 「同期する技術」 すでに同期を果たしている個体は同期の誘発力が強い。同期現象は「感染」する。蛍の集団発光でも、誘発者の周りから同期が始まってやがてそれが全体に広がる。局所的な同期が全体に「…

武道論(内田樹)からの学び ~離見の見~

内田先生の武道論より、学びの記憶として残しておく。 「離見の見」~能の稽古と感受性の高い身体への訓練~ 能では「離見の見」ということを言う。シテが自我から離れて、他者の視線で自分の舞や謡を観察する心得のことである。主観のことを「我見」という…

武道論(内田樹)からの学び ~日記を書くこと~先手・後手~

内田先生の武道論より、学びの記憶として残しておく。 「言語の生成と武道より」 私にとって「書く」とは、「まだ言葉にならないこと」を言葉にする位相転換の作業のことであって、そこが一番楽しいのである。今私が書こうとしているのは原理的には「私の理…

感じるオープンダイアローグ(森川すいめい)所感

「感じるオープンダイアローグ(森川すいめい著)」読了。”対話がなぜこころを癒すのか”を著者の実体験に基づいた話と、対話を開くためのエッセンス・型・方法が述べられており、大変勉強になったので、下記にまとめておきたい。 対話がなぜ心を癒すのかにつ…

生命ラジオ(5/13)感想(食べ物/物質に対する敬意/障害/モノの受け止めの精度)

生命ラジオ(5/13)の感想をまとめた送ったので、下記に記録としてとっておきたい。①食べ物の話、②物質に対する敬意、③障害について(モノの受け止めの精度)の話です。 おはようございます。 5月13日の生命ラジオアーカイブ拝聴させていただきました。 とて…

タルマーリー 腐る経済に学ぶ ~小商い・自前の生産手段を取り戻す~

タルマーリー「腐る経済」読み終わる。著者の生き方そのものが、これからの「田舎暮らし」「地域を循環させる経済」についてのアイデアに溢れている。マルクスと「小商い」について書かれたところより引用。 マルクスいわく、資本主義経済の矛盾は、「生産手…

タルマーリー「腐る経済」 

智頭町に来た。空気とお米と緑ととても自然が周囲に身近に感じられる場所で生き返る心地がする。宿泊先でタルマーリーの「腐る経済」が置いてあって読んでみると面白いこと。マルクスの「商品」「労働力」「使用価値」「交換価値」の解読も含まれて、現代を…

障害福祉 どんな風に表現するか

昨日、みつぎの空き家をガイドしてもらった、カージーに自分の仕事を紹介して改めて、自分の仕事を相手にどのように表現するかを考え直した。 よく言うのは「障害のある人の生活支援」の仕事。昨日は「障害のある人が生活(住まい・日中活動(居場所/仕事)…

数学の贈り物(森田真生さん)にインスピレーションを受けて~「尾道の本屋」「半農半SW」~

森田真生さんの「数学の贈り物」読了。数学を糸口に人が生きること、社会について、哲学について、ご自身のこどもが育っていくことについて、教育について、現代に生きる私たちの問い、など1篇1篇が、真実味あふれ、かつ目の前の未来を切り開いていくため…

日本再生のプランB(兪先生)

兪先生と内田先生との対談より。兪先生の「プランB」は医療・教育・芸術という3本が融合するセクターに資源を集中することで日本を再生するというもの。 内田 若くて優秀な人たちがいまは地方に行って、農業をしたり、小商いをしたり、非営利的な活動を始め…

移住への道筋 「次の時代を先に生きる/高坂勝氏」より

「次の時代を先に生きる~ローカル、半農、ナリワイへ~」高坂勝著読了。本著では、地方移住に向けてのビジョン・方向性・希望が比較的ハッキリと描かれている。これからの移住に向けての動きを考える上での重要な材料になるので、書き留めておきたい。 高坂…

夢のーと

これからやりたい事 ・あんこを主軸とした和喫茶→開かれた公共空間(コモン)の創造 →「あんこ研究」「お茶の研究」「本」「空間づくり」 ・食べ物の自給自足生活(野菜、米など) →畑での野菜づくりから ・妻と落ち着いた暮らし/のびのびと生活できる暮ら…

会社が仕事を売っている。私は、対価として「時間」「いのち」を支払っている!?

西村佳哲氏の「自分の仕事をつくる」を読んでいて、ハットする事が書いてあったので、忘れないように書置きしておきたい。 3.「ワークデザイン」の発見~私たちは「仕事」を買いに会社へ通っている~より抜粋。 人は能力を売るというより「仕事を手に入れ…

井上岳一氏 日本列島回復論①

井上岳一氏の日本列島回復論を読書中。7割ほど読み終わって、ここまでの所感をまとめておきたい。本著は田中角栄の「日本列島改造論」の対抗意識から書いたと述べられているように、日本(というか人類史も含めて)の歴史を丁寧になぞらえながら、現代の日…

なぜ?コモン(共同体)の再生

オムラジにて「人新生の資本論」を取り上げた対談(青木さん、光嶋さん、神吉さん、イシュマールさん)拝聴。3点ほど、そうかと今までの実感が上手に言葉に表現されていることがあった。 ①「分散して生きていく」⇒此岸(年収)とは別の「ものさし・原理」 …

資本論―斎藤幸平さん①(続き)

斎藤幸平さんの資本論(100分で名著)①の続き。「価値」と「使用価値」の違いについて。マルクスは、「商品」には二つの顔がある、一つは使用価値ともう一つは価値。「使用価値」とは、人間にとって役に立つこと(有用性)、人間の様々な欲求を満たす力のこ…

資本論-斎藤幸平さん①

100分で名著「資本論」斎藤幸平さん解説の第1回~「商品」に振り回される私たち~読了。マルクス資本論は今までも何度も色んな人の解説書を読んでは、どこか難解で理解が深まらないでいたが、今回の斎藤さんの読み解いているマルクス資本論は、現代の資本主…

田舎での人との関係性

ちゃぶ台3中村明珍さんと内田健太郎さんの記事について。お二方とも30代男性で周防大島移住されている。 明珍さんは、田舎での生活において、草刈りと人との関係について書いている。草刈りの管理を徹底している移住農家は、近隣の方との信頼を育み、家や畑…

仕事と生活との間の距離

ちゃぶ台「地元的なるもの(堀部篤史)」を読んで仕事と生活についてのヒントがあったので書置きしておく。 堀部さんは京都で独立して書店を営んでいる。彼は自分の書店のことを”嗜好品を扱うお店”と表現している。今後の、自身の仕事と生活についての在り方に…

知性を高める(創造的に生きる)

ちゃぶ台3「教育×地元」の内田先生の記事。『「しょんぼりと機嫌よく」、知性を高める』について。読んだ学んだことを残しておく。 「知性を高める」場や人間関係や生き方が、これからの生活・暮らしの作り方において重要。知性が高まるとは、イノベーショ…

田舎での仕事(働き方)

いま、地方で生きるということ(西村佳哲さん)1東北行「自然学校とは?」の広瀬さんの話。下記引用。 彼は多くの人が「田舎には仕事がない」と言うけどそんなことはないんだ、と話していた。それは勤め先がない。つまりいわゆる会社のような雇用口がないだ…

いま、地方で生きるということ(西村佳哲氏)-生きていく場所?-

西村佳哲氏の問題意識が、今の自分の問題意識にとても近しいものを感じる。以下、「いま、地方で生きるということ」まえがきより。 「どんな建築をつくるか?という前に、どこで生きてゆくのか。自分が生涯を通じてかかわる場所をまず決めなさい」建築家のあ…

贈与経済≒相互支援ネットワーク?

ちゃぶ台6の平川さんのエッセイ「止むを得ず、贈与経済」拝読。平川さんの哲学は芯が太く、これからの生活や社会を考える上での土台となるアイデアを提供してくれる。コロナ禍の現代社会において、テクノロジーは進歩し、文明は発展しているのに、なぜこれ…

自らの生活圏で相互支援のネットワークを

斎藤幸平さんと中島岳志さんの「人新生の資本論」をめぐっての対談。またもや「コモンの再生」がキーワードに語られている。いくつかのポイントを引用。 地質年代「人新生」とは、地球の表層が人間の経済活動の痕跡、つまりビルやダム、農地によって覆われて…

これからの生活・暮らし・働きかたのヒント ちゃぶ台2-平川さん

これからの生活・暮らしの築きかた、働き方に関してのヒント。ちゃぶ台2の平川さんの寄稿より。 あらゆる動物の世界で、弱肉強食は自然状態でもなんでもない。むしろ、適者生存が自然な形。あらゆる動物は、生き延びるための戦略、つまり生存戦略として、家…

社会的共通資本(自然環境)を学ぶ

社会的共通資本(宇沢弘文)読了。「地球環境」の章に関してまとめ。社会的共通資本とは、ゆたかな経済生活を営み、すぐれた文化を展開し、人間的に魅力ある社会を安定的に維持する、このことを可能にする社会的装置(経済学用語)のこと。社会的共通資本に…

相談支援

障害福祉の業界で「相談支援」という仕事は一つの技術であり、実際のケース支援を経験する中で身についていく技術であるかなと感じる。今日も、ひきこもり男性のケース支援に置いて、「住まい」→不動産へ手立てを相談「医療」→通院先へ同行して主治医へ相談…

ねばついた共感

内田先生と三砂先生のミシマ社の対談を拝聴。「ねばついた共感」「場をつくる人間」「場(=私人ではなく公共)を立ち上げる」「私から公へ。7%(15人に2人)くらいいればいい」。「共感」と「習合」の違いについて、以下『日本習合論』より。共感や理解を…

ブログ始めようかな

ぴーまんブログ始めようかなと思います。 日々考えたことや、本を読んだり、対談を聞いたりして感じたこと考えたことを整理したりアーカイブとして残せたりするので、自分のためにやってみようかと考えてます。 早速、先ほど、街場のおじさんと釈先生の”日本…