田舎での人との関係性

ちゃぶ台3中村明珍さんと内田健太郎さんの記事について。お二方とも30代男性で周防大島移住されている。

明珍さんは、田舎での生活において、草刈りと人との関係について書いている。草刈りの管理を徹底している移住農家は、近隣の方との信頼を育み、家や畑をスムーズに借りたりと、良好な関係を築いていると。「家や畑を借りれる」くらいの信頼を草刈りの管理のような地道な取り組みを通じて、その場での生活が築かれていく。

健太郎さんは、初めの一年間は農家の親分の農業を手伝って暮らし、農繁期には大勢の友人や親戚が集い、一斉に収穫する様子を見て、親分と手伝いにきてくれる人たちとの関係性に驚いたという。「皆はお金で呼ばれてきたのでなく、気持ちに呼ばれてきていた。労働としての対価=お金という構造自体がそこになかった」「一緒に村の人たちと汗をかいたことで、僕たちは村の空気にも溶け込んでいった」。

これは移住者が地域に溶け込んでいく上での過程だなとも思うし、一方でどの地域でも(野田でも)やろうと思えるかというと、そうでもないだろう。これは、自分たちが、ここで暮らしてみたい、生活してみたいという気持ちが湧いてくるか、が大きな一つの前提かと思う。その上で、どういう人と出会って、どんな関係性を築いていくかは、自分の心構え次第ではないかな。

これから、御調町への初旅です。楽しもう。