これからの生活・暮らし・働きかたのヒント ちゃぶ台2-平川さん

これからの生活・暮らしの築きかた、働き方に関してのヒント。ちゃぶ台2の平川さんの寄稿より。

 あらゆる動物の世界で、弱肉強食は自然状態でもなんでもない。むしろ、適者生存が自然な形。あらゆる動物は、生き延びるための戦略、つまり生存戦略として、家族や集団をつくってきた。独りで生きるのではなく、弱きものを内部に抱え込んで、生き延びる術を体得してきた。現在生き残っている動物は、そのような共生の原理によって自然の荒々しさと折り合いをつけてきた。だから、どうしたら、自然に適応できるのかを考えるべきであるが、生存よりも自己利益の増大ばかりを優先させるような傾向になっている。これからの日本、サラリーマンは厳しいと思います。勤め続けても地獄、辞めても地獄が待っている。

 適者生存の社会を生き延びていくためには、弱い人間はある程度の集団、つまりは共同体をつくっていくのがいい。共同体を存続させるためには、要所要所にぼくが責任を持つという人間が必要になります。『小商いのすすめ』に書いた「本来自分の責任じゃないことを自分の責任としてやる」っていう人間たちが立ち上がってくるしかないと、ぼくは思っている。